今年も「ゴルフ5レディス」の季節がやって来ました。今年は千葉県の「ゴルフ5カントリーオークビレッヂ」で9月5日(金)~7日(日)の日程で開催されます。
開催に先立ち、昨年の大会を振り返ってみましょう。
昨年の会場は岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」。6559ヤード、パー72で争われました。
開催期間は大型の台風10号の影響を受け、指定練習日からコースは雨模様。しかも台風の進路が定まらず天気の予測がつかないことから、開催が危ぶまれるほどでした。

『昨年の舞台は岐阜県瑞浪市の「ゴルフ5カントリーみずなみコース」』
しかし本戦が始まると、予報を覆して初日は晴れ模様。湿度が高く蒸し暑い気候でしたが、ほとんど雨に降られることなく競技を進められました。
前週の全英女子オープンに出場した選手や、沖縄での日本女子プロ選手権の予選会に出場している選手などの欠場が目立ちましたが、この段階でメルセデスランキングトップを走っていた竹田麗央選手や、同じく3位の小祝さくら選手、前年のチャンピオン櫻井心那選手らの実力者が出場。ここに新人や未勝利選手らが挑む図式となりました。

『ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ櫻井心那選手』
前日までの雨の影響でグリーンはやわらかくスピードも遅め。フェアウェイもやわらかくランが出にくい一方で、ラフは長く伸ばされているうえ水を含んで重く、いかにフェアウェイをキープし、ピンをデッドに狙うかという戦いになりました。
そんななか初日、5アンダーのトップに立ったのは、ウー・チャイェン選手、村田歩香選手、ささきしょうこ選手の3人。
ウー選手は2004年生まれの台湾出身。前年のステップアップツアー賞金女王という肩書は、前年の覇者櫻井選手と同じということもあり、注目が集まりました。また村田選手はさらに若い2005年生まれで、プロテストに合格したばかりでレギュラーツアーではまだ予選突破の経験もないツアールーキーです。一方、ささき選手はツアー3勝の実績を持つベテラン。三者三様のバリエーション豊かな選手が試合を引っぱる形となりました。
しかし後続を見ると、トップから2打差の3アンダー以内のスコアに24人がひしめく大混戦。初日が終わった段階ではまったく先行きが予測できない展開でした。

『2023年のステップアップツアー賞金女王のウー・チャイェン選手。初日は5アンダーのトップタイで終えた』
大会2日目は、予報どおりの雨。さらに朝から雷雲が接近したことで、スタート時間を1時間遅らせ、トップスタートが7:00から8:00に変更となりました。
しかし時間とともに雨脚はどんどん強まり、9:34、再びの雷雲接近により試合中断。この中断の間に雨はさらに強くなったため再開予定を何度も延期した結果、結局12:05にサスペンデッドが決定しました。

『雨が降りしきるなかスタートした2日目』
この日スタートできたのはアウトコース10組、インコース9組。このなかでは吉本ひかる選手が3つスコアを伸ばして4アンダーとしたほか、小林夢果選手、岡山絵里選手が2つ伸ばして3アンダー、仲村果乃選手、神谷そら選手も2伸ばし1アンダーなど、追撃態勢に入ったところでの中断でした。
サスペンデッドで短縮が決まったことで、翌最終日はすでにスタートした選手はその続きから、まだスタートしていない選手はそこから18ホールプレーする形となり、合計36ホールでの短期決戦ということに決まりました。

『スタート後、またも雷雨接近で一時中断となりその後はサスペンデッドに』
そして迎えた最終日。土曜日とは打って変わって秋晴れの好天。早朝からのコースメンテナンスの甲斐あってグリーンやバンカーの状態も回復し、決戦にふさわしいコンディションとなりました。
午前7:02に試合再開のホーンが鳴ると、各ホールで前日の続きからプレーが再開されます。
ここでスタートダッシュをかけたのは、仲宗根澄香選手。初日を1アンダーで終えたところから、2日目の中断前に1つスコアを伸ばしていましたが、この日は再開直後の4番ホールから4連続バーディ発進すると、11、12番でもバーディを奪い、最終日7バーディノーボギーの65でプレーしてトータル8アンダーまで伸ばし、ゲームを引っぱりました。
このほか3アンダースタートの安田祐香選手も5バーディノーボギーで8アンダーまで伸ばしたほか、佐藤心結選手と後藤未有選手も4アンダースタートからさらに4つ伸ばし8アンダーまで上がってきました。
前半で大きくスコアを伸ばした選手の多くがインコースでは伸び悩んでいたなか、山内日菜子選手はインコースでも好調を維持。前半4つ、後半でも3つバーディを奪い一時単独首位に立ちます。しかし難関17番でボギーを打って後退。

『最終日、山内日菜子選手は大きくスコアを伸ばし優勝候補に躍り出る』
そんななかで、初日4アンダーで4位タイからスタートした竹田麗央選手が、好調ぶりを発揮してスコアを伸ばします。
アウトコースを5バーディ1ボギーの4アンダーで回り、10番でももう1つ伸ばしてトップタイに並ぶと、後半は10番のバーディ以後7連続パー。いくつものピンチをアプローチでしのぎ、耐え続けた末、18番で今日7つめのバーディを奪って単独首位でフィニッシュ。後続の追撃を振り切って、シーズン5勝目を挙げました。
2位には9アンダーで山内選手、3位タイには8アンダーで、仲宗根選手、安田選手、佐藤選手、後藤選手、ささき選手の5人が入りました。

『竹田麗央選手は18番でもバーディを奪いトータル10アンダーのフィニッシュ。見事優勝を果たした』
優勝した竹田選手は2003年生まれ。6月の「KTT杯バンテリンレディス」で初優勝すると翌週の「フジサンケイレディス」でも勝って2週連続優勝。その後「ブリヂストンレディス」「北海道meijiカップ」と4勝を挙げてメルセデスランキング首位を走るなかで、後続を突き放す5勝目でした。
今大会でも最終日18番のティーショットは、打ち下ろしとはいえ296ヤードの驚異的な飛距離で、しかもフェアウェイをとらえたスーパーショット。そこからの2打目もピンの1.5m上につけ、混戦の中から「これを決めれば優勝」というチャンスを自ら引き寄せたショット力は、さすがのひと言でした。
上位選手の多くが後半スコアを伸ばせず苦しむなか、パーを重ねて耐え、最終ホールでバーディフィニッシュ。その後賞金女王を獲得し、今年はUSLPGAツアーに挑戦して勝利を挙げる躍進の片鱗を感じさせる勝ち方でした。
今年は竹田選手を始め、山下美夢有選手、岩井明愛・千怜選手などがアメリカツアーに挑戦し不在となりますが、佐久間朱莉選手、桑木志帆選手などの実力者は出場予定。どんな戦いになるか今から楽しみです。
〈第30回ゴルフ5レディストーナメントHPはこちら〉
https://www.golf5-ladies.com/