今年の「ゴルフ5レディス」で優勝した荒木優奈選手は、まだ若い20歳のルーキーですが、クラブ契約をせずフリーで好きなクラブを選んで使うというこだわりのプレーヤー。そんな荒木選手の今週の14本をチェックしてみましょう。
ドライバーはピン「G440 LST」でロフトは9度。
ピンの「G440」シリーズは契約選手にとどまらず、契約外の選手にも使用者が多いドライバー。低スピンの「LST」のロフト9度は決して球の上がりやすいスペックとは言えませんが、自分で打ち出し角を作れる選手にとっては、強い弾道で飛ばせるドライバーといえます。荒木選手も「飛んで曲がらない」と気に入っているようです。
ドライバーのシャフトはフジクラ「スピーダー NX ゴールド」の50S。今年の最新モデルですが、6月の「宮里藍サントリーレディス」からと、ツアー投入後すぐにチェンジしたようで「弾道が安定して曲がらないし、距離も出ている感じがする」と好評価。
今大会ではドライビングディスタンス257.5ヤードで14位と、今シーズン244.22ヤードの31位という成績に対して大幅に上回ったのも、この効果かもしれません。

『ドライバーはピン「G440 LST」の9度にフジクラ「スピーダー NX ゴールド」の50Sを組み合わせている』
フェアウェイウッドはピン「G440 MAX」で3W、5Wの2本構成。こちらのシャフトは昨年モデルの「スピーダー NX バイオレット」ですが、ドライバーの好調ぶりから、今後「ゴールド」にチェンジする可能性もあるかもしれません。

『フェアウェイウッドはピン「G440 MAX」3W(15度)と5W(19度)の2番手構成。シャフトはフジクラ「スピーダー NX バイオレット」60S』
ユーティリティは4UT、5UTの2本で、ロフトは23度と26度。アイアンをロフト25度の5番から入れつつロフト26度の5UTも入れていることからも、180~200ヤード前後の距離を大事にしていることがうかがわれます。

『ユーティリティもウッドと同じくピン「G440」。番手は4UT(23度)、5UT(26度)でシャフトは三菱ケミカル「テンセイ プロ1K ホワイト ハイブリッド」80S』
アイアンはヨネックスの「イーゾーン CB511 フォージド」を5番からPWまでの6本構成で使用。2022年発売のアイアンですが、岩井姉妹も使っているという秘かな人気モデルで、「振り心地が気持ちよくて、左にいかない安心感がある」と、クラブ契約をしないなかで自ら選んでいる点に注目です。
バックフェースに鉛が貼ってあるのが目立ちますが、これは「弾道を見ながらお父さんが調整している」とのこと。実はここ数試合、まったく同じモデルで、鉛のぶんだけ重量調整して組み上げた新しいアイアンを使っていましたが「なにかハマらない」と、今週から鉛で調整された旧モデルに戻したばかりだといいます。この旧アイアンのフィーリングも、パーオン率7位というショットの安定感につながり、優勝にひと役買ったのではないでしょうか。
シャフトはヨネックスの「レクシス カイザi HP」の9S。手元調子のアイアン用カーボンシャフトを使用しています。

『アイアン#5~PWまでで、ヨネックス「イーゾーン CB511 フォージド」を使用。シャフトもヨネックスの「レクシス カイザ-i HP」9S』
ウェッジはブリヂストンの「BRM2」の52度と、同じくブリヂストンの「BITING SPIN」58度の2本。シャフトは日本シャフトの「N.S.PRO 1150GH ツアー」のSと、女子プロのなかでは重量級のものを使用しています。
ブリヂストンのウェッジは「昔からずっと使っていて安心感がある」のが使用理由だそうです。
荒木選手のアイアンはPWのロフトが46度ですが、最近はウェッジの本数が多いプロが多いなかで、52度と58度の2本というのはレアケースになりつつあります。さまざまな番手を使い分けるよりも、1本をコントロールして距離を打ち分けるタイプなのかもしれません。

『ウェッジはいずれもブリヂストン製。「BRM2」の52度と、「BITING SPIN」58度の2本でシャフトは日本シャフト「N.S.PRO 1150GH ツアー」のフレックスS』
パターはオデッセイ「Ai-ONEトライビーム2ボール」。
最近パッティングに関してキャディさんから「打点もストロークもバラバラ」と指摘されたそうですが、「Ai-ONE」のフェースや「トライビーム」の三角ネックはミスヒットへの寛容性が高く、そういった点をカバーしてくれそうです。
この夏、猛暑の影響でツアーでも重めのグリーンが多いなかで、「重いグリーン用」にと使い始めたというこのパター。最終ホールのしびれるパーパットでも活躍し、変更がハマった形です。

『パターはオデッセイ「Ai-ONE トライビーム 2ボール」を使用』

『ボールはブリヂストン「ツアー B X」』
クラブ契約をせずに、お父さんの見立てをベースに、各メーカーのレップたちからのアドバイスも積極的に受け入れて選んできた14本。荒木選手のフィーリングを最大限に引き出し、優勝を支える武器となってくれました。