【ゴルフ5レディス2025レポート】ピンのツアーレップに直撃取材 ドライバーは「MAX」が人気で4Wがブレイクの兆しアリ

トーナメント会場には、各メーカーのツアー担当が毎試合足を運び、選手たちのクラブをサポートしています。「ゴルフ5レディス」でも多くのメーカースタッフが忙しく選手たちとコミュニケーションを取っていました。
 

そんななかから、ピンのツアー担当塩谷竜太さんに、今年のピンのクラブの使用状況などについて話を聞きました。

 

『ツアー担当は契約選手や使用選手のサポートを行っている』

 

やはり気になるのはドライバー。ピンの2025年モデル「G440」シリーズは市場でも人気ですし、選手の使用率も高いとの噂。実際はどんな状況なのでしょうか。

 

「今シーズンはすごくスムーズにニューモデルに移行してもらっていると感じています。弊社のドライバーを使ってくれている選手は今週14-15人いますが、ほとんどが『G440』シリーズ。佐久間朱莉選手が『G430 MAX 10K』ですがこれも現行モデルですので、旧モデルを使っている選手はほとんどいませんね」(塩谷さん)

 

『佐久間朱莉選手が使用する「G430 MAX 10K」は高慣性モーメントモデル』

 

内訳を聞くと、「G440 MAX」が8人前後と最多で、次いで「G440 LST」が4~5人程度、ほかに「G440 SFT」が1人いるとのことでした。

 

ハードヒッターが「LST」かと思いきやそうとも限らず、ヘッドサイズや構えた顔の印象で決める選手が多いとのこと。これは「G440」シリーズでは従来モデルと比べて「LST」が比較的球が上がりやすく、「MAX」の弾道が強めなため、多くの選手がロフト選びやカチャカチャなどの調整、シャフト選択などスペック次第でどちらでも使えるという点が理由の1つでしょう。
 

しかしここはツアー担当の努力も大きく、ヘッド内部にジェルを注入して重心位置をアレンジしたり、ヘッドの個体差の中から最適なものを選ぶなどの細かな対応あってのことでもあるのです。
 

一方「SFT」を使っている髙野愛姫選手は、しっかり系のニューシャフト、グラファイトデザインの「ツアーAD FI」と組み合わせているそうです。
 

「髙野選手はドローヒッターで逆球を嫌がるので、ヘッドでやさしく球がつかまえられる安心感を求めて『SFT』を選んだのだと思います。そのうえでシャフトはつかまりすぎず操作性の高い『ツアーAD FI』としてバランスを取っている形。これが可能になったのは『G440』シリーズでは『SFT』にロフト9度の設定が追加されたことが大きいと思います」(塩谷さん)

 

『髙野愛姫選手は唯一つかまり重視のモデル「G440 SFT」を使用している』

 

『今作からロフト9度が追加されている』

 

アイアンを見ると、女子ツアーは「ブループリントS」の使用率が約8割と非常に高いそうです。

 

他社の使用率を見ても軟鉄鍛造アイアンが常に上位であることからも、やはりツアープレーヤーはやさしい飛び系よりも、打感がよくコントロール性が高い“1枚モノ”のフォージドモデルを好む傾向にあるようです。
 

これはロフトやライ角の調整自由度が高いこともありますが、ツアー選手にとってはアイアンが「やさしすぎる」のはデメリットになりかねないことが1つの理由でしょう。プロたちはミスをある程度想定してマネジメントしているので、ミスしたときにはミスしたなりの球になってくれる方が安心なのです。ミスしたのに普段どおりの距離が出てしまうようだと、それによって助かる場面よりも、行ってはいけないゾーンに飛んで難しいアプローチを残すケースが出てきます。寛容性が高すぎないモデルのほうが、そういった想定外の場面を防ぎやすい側面もあるのです。

 

一方で、髙野愛姫選手や藤田かれん選手など「ブループリントS」から「i240」にチェンジした選手もいます。
 

「i240」は直進性は高いですが、やさしすぎないバランスのよさあるので、彼女たちはその必要十分なやさしさを求めてのチョイスのようです。プロによって異なるモデル選びの好みも面白いところです。

 

『ツアーで人気のアイアン2モデル。上が「i240」、下が「ブループリントS」』

 

『9月4日に発売されたばかりの「i240」アイアン。すでにスイッチしている選手も数名』

 

「今年選手たちに人気なのは、『G440MAX』の4Wですね。今年から『MAX』に新たにロフト17度の4Wが新設されたのですが、これが大出瑞月選手、髙野愛姫選手など使用者続出の大ヒットなんです。しっかり打ち出し角が稼げて、3Wよりも距離が出る選手も多いですし、フェアウェイからの安心感が大きいんです。これはアマチュアの方にもハマると思います」(塩谷さん)

 

『「G440 MAX」4Wのロフトは17度。3Wより扱いやすいと人気に』

 

またパターでは、ニューモデルの「スコッツデール」は使用率増加中とのこと。やわらかいようでしっかり感のある打感と、初速がしっかり出る点が好評。


ヘッドの形状では佐久間朱莉選手が愛用する「DS72」が人気とのこと。
 

「佐久間選手は、やや小ぶりなマレット型でサイズ感がちょうどいいそうです。またシャフト半分の小さなオフセットが、ターゲットに真っすぐ構えやすいと言っていました。佐久間選手の活躍の影響もあって、女子ツアーでは使用者が増えつつあります」(塩谷さん)

 

『やわらかい打感が特徴の「スコッツデール」シリーズ』

 

『アライメントラインによって視認性に優れるマレット型「DS72」の形が一番人気だという』

 

「ゴルフ5レディス」の会場には、工房を備えたツアーバスは来場していませんでしたが、ツアー担当者は多くのヘッドやパーツを携えて忙しく動き回っていました。


選手の活躍の裏には、常にこういった裏方の働きがあるのです。
 

 

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