彼女は、なぜ走るのか。 ランニングを日常の中に取り入れて生きる女性たちに「走る理由」をお聞きする本企画。今回はランニングに特化したインフルエンサーとしてInstagramで人気のゆいさん。ロードだけではなく、過酷なトレイルランニングやウルトラマラソンの完走記録を持つ彼女にインタビューを行った。 【ランナープロフィール】 ゆい 市民ランナーの父と共にランニングを始め、「表参道ウィメンズマラソン」をきっかけに、本格的なランニングをスタート。ロードのみならず、トレイルランやウルトラマラソンに出走し、昨年、29時間半をかけてUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)に挑戦(※昨年度は途中打ち切りのため140km地点での終了)。レースや普段のトレーニングの様子を発信するInstagramのフォロワーが1万人を超える人気インフルエンサー。 ◼️ランニングをはじめたきっかけはダイエット ゆいさんと出会ったのは、みなとみらい近くの公園。パシフィコ横浜や赤レンガ倉庫、横浜ランドマークタワーとも近い、横浜の中心地だ。 昨年国内最高峰のトレイルランニングの大会、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)では140km地点まで走り、今後も国外のレースも視野に入れている彼女から、ランニングを楽しむコツや、お気に入りのアイテム、初心者ランナーへのアドバイスなどを伺った。 ――ゆいさんがランニングをはじめたきっかけは何だったのでしょうか? ゆい:社会人になって「ちょっと太りはじめたな」と思ったのがきっかけで、元々市民ランナーをしていた父と一緒に走り始めました。そのときは月に2、3回走っていたのですが、結局全然痩せませんでしたね(笑)。 その後「表参道ウィメンズマラソン」という女性だけが出られる大会の存在を知って、10kmの部にエントリーをして。この大会を走りきることを目標に本格的に練習をはじめました。 ――ランニングをする上で、心がけていることはありますか? ゆい:タイムを意識するというよりも、なるべく好きな練習メニューでランニング自体を楽しむようにしています。もちろん大会前はタイムを縮めるための練習をしますが、今はオフシーズンなので、トレイルランニングで景色を楽しんだり、ゆっくり走ったりしていますね。 「ランニング」という一つの競技ではありますが、山を走ったり、長く走ったり、いろいろ走るカテゴリがあるんです。いろいろな走り方を楽しんで、飽きないように心がけています。 ◼️『非日常』を味わえるのが、トレイルランの醍醐味 ――山を走るトレイルランは、シティランと比べて過酷なイメージがあります。 ゆい:勘違いされることも多いのですが、トレイルランって登りはほとんど歩いているんですよ。斜面がゆるいところは走りますが、急なところはさすがに走れないんですよね。なので、ロードのレースのようにタイムにもこだわりすぎる必要もありません。 もちろん、山を走るのは過酷ですが、走り終わった後の爽快感、気持ち良さは格別です。私自身、レース終わりはあまり感情が高ぶらない方なんですが、トレイルランを終えたあとは「やったー!走れた!」みたく感情を出して喜びますね。 また、山にいることで非日常を感じられるところもいいですね。 たまに歩いて、ゆっくりマイペースに景色をみながら走れるのがトレイルランニングの醍醐味だと思います。私はタイムを気にして走るより、長く走る方が好きなので、性格的にも合っていると思います。 ――ランニングを始めてから、体や心境に何か変化はありましたか? 走ることは物理的に前にしか進まないので、考え方も前を向いて、ポジティブになりましたね。 どれだけ長いマラソンも、1キロずつ進んでいけばいつかゴールが見えてきます。日常においても、例えば仕事で行き詰まった場合に、コツコツやれば必ず終わるだろうと、前向きに考えるようになりました。 また、できなかったことができることになる経験は、大人になってからあまりできないので、自分の成長を感じられるという意味でもポジティブになれるんだと思います。 ◼️アイテム選びの基準は、自分をいかに高めてくれるか ――走る上で欠かせないこだわりのアイテムはありますか? ゆい: Garmin(ガーミン)の時計は必ずつけていますね。今日はどのくらいのペースで何キロ走ったのか、心拍数はいくつだったのか、記録できるんですよ。アプリと連携しているので、自分の記録をSNSにシェアするのはもちろん、誰がどれくらい走った、という記録も見れるので「私もがんばろう!」と励みにしています。 Garminに出会う前はスマートフォンのアプリを使っていたのですが、スマートフォンを持ったままは走りづらくて。知り合いのランナーの方におすすめされてから使うようになりました。 ――ランニングシューズのこだわりはありますか? ゆい:ゆっくり走ることが好きなので、クッション性が高くて、足に負担がかからないシューズを選ぶことが多いです。ソールが薄いシューズは、ハーフマラソンやタイムを求めたいときに履くと速く走れるので、場面に合わせて変えています。 ――今日履いているNew Balanceのシューズの走り心地やデザインはいかがでしょうか? ゆい:このNew Balanceの「HANZO T」は、トレーニングする際によく履いています。 とてもクッションが暑いので、⻑くゆっくり走れるのがいいですね。ビビットなデザインも、日常から離れた気持ちになれるので、これから⻑く履いてい きたいシューズです。 ◼️これから走りはじめようと考えている人、初心者ランナーへのアドバイス ――これから走り始める方におすすめのシューズ、選び方を教えてください ゆい:走り初めの頃は怪我も多くなるので、ソールにクッション性があり、なるべく足に負担がかからないシューズを選びましょう。 自分の足に合ったシューズを見つけるためには、履き比べることが大切です。ショップで足を入れただけじゃ本当に足に合っているか、などわからないことも多いので、メーカー主催のランニングイベントなどに参加して、そこのレンタルシューズを試してみるのがおすすめです。 ――普段はみなとみらい周辺を走ることが多いそうですが、何か理由があるのでしょうか? ゆい:みなとみらいは信号が少なく、平たい道が続くので、とても走りやすいコースです。中華街も走れる距離にあるので、みなとみらいからスタートをして、中華街で焼き小龍包を食べたり、マリンアンドウォークでタピオカを飲んだり、グルメ面で走る楽しみもあります(笑)。 ――最後に、これからランニングを始める方にメッセージをお願いします! ゆい:「ランニングは楽しい!」というイメージを持ってほしいです。ただ走るのではなく、景色を楽しんだり、帰り道にパン屋に寄ってみたり、ランニングと自分が楽しめることをくっつけて、一つの遊びとして取り組むと楽しく走れますよ。 そのためにはマイペースに走ることが大切です。いきなりレベルの高い練習をしてもなかなか続かない方も多いと思うので、自分のペースを大事に、楽しく走りましょう!
お気に入り一覧
RUNNING
2025.07.19
Alpen TOKYOが世界記録を更新!ランニングシューズ1日販売足数でギネス世界記録™認定!
FOOTBALL
2025.07.18
「ミスを成功に変える」──ナイキ ファントム 6(NIKE PHANTOM 6)が変えた “シュートの常識”
GOLF
キャロウェイの軟鉄鍛造アイアンシリーズに、ヘッドサイズが大きくなった 「X FORGED MAX」「X FORGED MAX STAR」が登場
25年のJリーグを彩る「授けられた才能」
スコアメイクを足元から支える、”安定力”を極限まで高めたPUMA「IGNITE JPX DISK」 ゴルフ5限定で登場!
2025.07.17
“電光石火、稲妻スピード”の真価とは?―プーマ「ULTRA 6 ULTIMATE(ウルトラ 6 アルティメット)」、トライアルセッションで徹底解剖
Onの新たなマックスクッションの系譜。「On Cloudsurfer Max(クラウドサーファー マックス)」
PRODUCTS
2025年のおすすめ猛暑対策グッズはこれだ!暑い夏も、クールで快適に!
2025.07.16
30年の歴史が育んだ快適性。「NIKE STRUCTURE 26(ナイキ ストラクチャー 26)」
ポジション変更で覚醒・再起。「コンバート」でキャリアを充実させる男たち
2025.07.11
アシックス GEL-KAYANO 32(ゲルカヤノ32)はマックスクッション&マックススタビリティトレーナー
安心安定のアップデート「ASICS GEL-KAYANO 32 (アシックス ゲルカヤノ 32)」
OUTDOOR
2025.06.06
コールマンの新商品に大注目!夏のスポーツ観戦やレジャーを超快適に楽しめる、マストバイアイテム3選
2025.05.13
ピクニックに必須の持ち物は? 事前準備が快適に楽しむ鍵
2025.05.08
キャンプの調理を効率化! ツーバーナーの魅力と選び方
2025.04.24
キャンプは連泊するのがおすすめ! 快適に過ごすための6つのコツ
2025.04.22
キャンプ場での洗濯物はどうしてる? 帰宅後の手間を減らすおすすめの方法
BASEBALL
2025.05.02
【野球】守備のコツは構え方! 試合で活躍するための捕球のポイント
2025.04.30
少年野球用のスパイクの選び方。子どもの足に合う商品を選ぼう
2025.04.25
スライディングパンツとは? 選び方のポイントと効果的な履き方
2025.03.31
熱狂が格を超える──“いつかは甲子園”と語られる未来へ
阪神タイガース・才木浩人、世界王者ドジャースに快投 大谷翔平との再戦が語る成長の2年間
2025.07.14
J1前半戦総括。首位ターンは7連勝の鹿島!!横浜F・マリノスはかつてない危機に
2025.07.15
長尺もレディスも自由自在の対応力が魅力な軽量ヘッド【グッと深掘りゴルフギアVol.155】PXG「0311 Black Ops Ultra-Lite」ドライバー編
ブレンドセットを考慮した新設計 タイトリスト「Tシリーズ」アイアン発売
2025.07.09
PINGが新アイアン「i240」&アイアン型UT「iDi」を発表! シャープなヘッドにやさしさを凝縮
OTHER
西田有志が足元から“再出発”を宣言──「ZAMST Footcraft Fes. in Tokyo」イベントレポート
2025.06.12
湘南の夏にバスケが咲いた日。――「湘南HOOP FES.2025」が描いた、新たなカルチャーの幕開け!
スポーツデポ・アルペンが“本気”でバスケットボールを強化中!シューズもウェアも充実の売場をスペシャリストがご紹介!Vol.1
2025.05.30
LUKAとともに、バスケがもっと好きになる日――陸川章コーチ&ともやんが贈る、“90分のご褒美”クリニック【後編】
LUKAとともに、バスケがもっと好きになる日――陸川章コーチ&ともやんが贈る、“90分のご褒美”クリニック【中編】
2025.05.23
効果バツグン!雨も泥もヘッチャラ!シューズケアの革命『IMBOX』、スポーツデポ・アルペン、ゴルフ5に登場!!
「“今日の私”を軽やかにしてくれる服」田中理恵さんがTIGORAと歩む、アクティブライフ
「INIがまとう、夏をはじめる一枚」――SUMMER COLLECTIONで楽しむ春夏ファッションの魅力【後編】
「INIがまとう、夏をはじめる一枚」――SUMMER COLLECTIONで楽しむ春夏ファッションの魅力【前編】