みなさん、こんにちは。F・Shokai 藤原商会代表 シューズアドバイザー藤原岳久です。 しかし、新型コロナウィルスの勢いは止まらずで、開催される予定だったマラソン大会が休止に追い込まれていますよね。こうレースがないと、ホント張り合いがないものです。目標を見失ってしまい、ついついランニングモチベーションが下がっているランナーさんも多いのではないでしょうか? <目標があれば頑張れる、それが題して『ブレイキング自己ベスト』> それぞれの人が、それぞれの目標を持ってそれに臨む、それがレースに出ているひとつの目的だとしたら、こんなときだからこそ1人でその目標に向かって走ってみてもいいんじゃないでしょうか! 題して、『ブレキング自己ベスト』! ブレイキング自己ベストとは、無くなってしまったレースの代わりに「5Kタイムトライアル」をやってみることでモチベーションを保つ!まるで、あのナイキの2時間切りのイベント「ブレイキング2」イベントならぬ、それぞれが自分の目標=自己ベストに向かって挑む、それが名付けて『ブレキング自己ベスト』なのです。 そして、同じく「ブレイキング2」のE・キプチョゲ選手らのように、もし走るとしたら、今話題の厚底シューズ、ナイキ「ズームフライ3」を履いて、“ブレイキング自己ベスト”に臨んでみるのはいかがでしょうか? 勿論、不要不急な外出は現時点では厳禁なので、現状が落ち着いたら皆さんにも試してもらいたいと思います。 <ナイキズームフライ3は話題の厚底の一つ> ブレイキング自己ベストで試すとしたら…ということでオススメしたいのが「ズームフライ3」。話題の厚底シリーズのひとつですが、いわゆる選手が使っている社会現象化している2万円以上する「ヴェイパーフライシリーズ」ではありません。 しかし、ズームフライは、それと同じ体験を、もっと多くのランナーに体験してもらえるように作られた厚底スタイルです。 価格は約半分で、ミッドソールには「リアクト」というバウンド感がより持続する素材が使われています。はっきり言って、サブ3(マラソン3時間切り)したいとか、そこまで欲求が高くない場合、価格面、耐久性において、「ヴェイパーフライシリーズ」より、圧倒的にこちらに分があると思っていいです。 実用性が高くて、機能性の高いこのシューズは、『ブレイキング自己ベスト』にピッタリのシューズ。このシューズを履いた瞬間から、「ブレイキング自己ベスト」を予感して、なんだかテンションだけでも上がってしまいます。 でも、こういったこと、ホント大事で、レーシングシューズは、頑張れそう・・・とモチベーションを上げてくれることも役割のひとつなのです。 <そのシューズの機能性があなたのブレイキングを後押し> もちろん、モチベーションが上がるだけでなく、実際、速く走れる機能性のロジックがあります。 「ズームフライ3」のミッドソール素材、リアクトフォームは、その地面を蹴った力を伝え返す“エナジーリターン”の高さが特徴です。そして、そんなミッドソールに、硬い「カーボンプレート」をサンドイッチした構造になっています。 ソフトなクッションだけでは蹴り出し時に安定できずうまく蹴り出せません、蹴り出し時に地面のパワーを確実に伝える必要があります。ソフトな着地のすぐその後に、続いてすぐやってくる蹴り出しのスムーズさ。なんとも言えない柔・剛、のブレンド感、これが、このシューズの”速く走れる“構造的な特徴なのです。 <ランナーがシューズをうまく使いこなす!> ただ、誰でも速く走れるわけでないのは事実です。自己ベストを“ブレイキング“=達成するためにも、ランナーが、それをうまく使いこなす必要があります。 正直、シューズが進化してくプロセスの中で、ランナーにシューズを合わせるカスタムな時代からランナーがシューズを合わせる使いこなす時代になったと言っていいでしょう。ランナーがうまく使っていくことでシューズの機能を引き出していくのです。 ではどう使いこなすか、簡単に言えば、「ズームフライ3」の“跳ねる感じ”を、推進方向にどううまく伝えていくかということが鍵になります。バウンドがうまく推進方向に伝わらなければ、上に跳ねているだけになってしまいます。また、硬いプレートが入っている部分を無理に蹴るような動作をしていると、全く前に進まないわけです。 <履きこなすコツは、ズバリコレ!> 「ズームフライ3」を履きこなすポイントは、デイリートレーナー(トレーニングシューズ)にそのうまく使うヒントがあります。 屈曲がやや硬くて、少し重量のある、これらのシューズは、ビギナーと呼ばれるシューズでもありますが、このような、体を着地から蹴り出しまでオートマチックされた構造が、ゆえにそう呼ばれるわけです。 つまり、“余計な動作”をしにくい構造にもなっていると言えます。自分ではこれが良かろうと蹴っているような動作は、無駄な底屈(足首を返す動作)になっていることが多々あります。履いたことのある人でもそういう方がいましたね。 デイリートレーナーとは、ナイキで言えば、「ズームペガサス36」や「ズームボメロ14」「リアクトインフィニティラン」のようなシューズですね。結局、「ズームフライ3」もデイリートレーナーと基本的な構造が変わらない構造です。まさにデイリートレーナーになれ親しんでいること、これは一つのポイントになります。 <軽さのメリットは、やはり慣れているランナーにしかやってこない> もう一つ、デイリートレーナーに慣れていることでメリットをあげると、やや重量があるシューズを、難なく使いこなすことで軽さを感じやすくなることです。 結局、履き替えるという、重さを相対的に比べることによって、ズームフライ3に変えた瞬間に“軽い”と感じるわけです。参加者でも、思わず“軽い“そう呟いている方がいましたよね。 はっきり言って、ズームフライ3より、もっと軽いシューズはあります。また、このシューズの素材特性はポジティブな要素が多い反面、とても軽い素材でありません。ちなみにそれもあって「ヴェイパーフライシリーズ」では違う素材を採用しています。 しかし、シューズを履き分けて使用するランナーには上記のような“マジック”が起こります。手に持った物量ではなくて、履き替え相対的に重さを感じているからです。 ですから、普段からトレーニングでデイリートレーナーを“うまく使って”が履きこなしているランナーが、いつものようにそれを使うことで、ズームフライ自身はそれより軽く感じること間違いなし、「ブレイキング自己ベスト」を後押ししてくれるシューズになるわけです。 シューズと一緒に、体をうまく揺らしているかどうか、です。普段から軽いシューズ、傾斜やつま先の跳ね返りの少ないシューズで、自分の好きなように足を動かしているのは、一見自由で良いようで、体を振らずに、足を振る、重力をうまく使ったランニングフォームになっていないことも多いはずです。 <自分の可能性を高める、ランナー力を高める> そして、普段ジョグのトレーニングが中心のランナーは、時にはこうやって、5Kのような距離でスピードを出してみることも、大切です。そして、イコールそれも自分のランナーとしての可能性だと思います。誰かと比べて、速いとか、遅いとか、そういうことではなくて、自分の可能性の問題です。 ときには頑張って反射(速く体を動こかす)を高める、心肺機能を上げてみるのも価値があります。自動車だってたまには高速道路を走って、エンジンを回転させた方が調子いいものです。 こういうときにはいつものデイリートレーニングシューズから履き替えて、レーシングシューズを履いてみましょう。レーシングシューズとは、基本的に、軽量性・接地感といった回転数を高める機能がついているものです。一部の市民アスリートのためにあるわけでなくて、距離や用途を考えれば、すべてのランナーにとって必要なものであると言ってもいいです。 自分の頑張りを応援してくれるシューズなわけです。サポート機能を落としてまでも軽量化、速く走る機能に特化したシューズですが、それも5Kなら安心。そして、自分自身でも簡単に走りきれる距離だからこそ、スピードを出して、頑張ってみるというチャレンジも可能ですよね。 <ズームフライ3は圧倒的に前作よりクセがない> デイリートレーナーに親しんでもなお、ズームフライにクセを感じるランナーは、ナイキのモデルで言えば、カーボンプレートなしモデルのナイキ「ズームペガサスターボ」、や「ズームライバルフライ」もあたりからが無難かもしれませんね。こちらもテンポアップ(スピードを上げやすい)モデルです。 しかし、個人的には、「ズームフライ」も3代目になり、進化していると思います。1代目、2代目の評価をそのまま3代目に引き継がない方がいいですね。 ドロップと言って傾斜が落ちて、簡単に言えば、よりフラットに近づきました。多くのランナーが言うところの“履きこなせない”クセはこのドロップが実は大きいのではないでしょう。今まではかなり坂道のある傾斜を採用していましたので、つま先の跳ね上げがより強調されていた感覚はありました。 今回のズームフライ3から傾斜が8mmになって、傾斜が少なくなった分、足をフラットに置くようにすると、重心移動がスムーズで、クセも少ないように感じます。 また、ヴェイパーウィーブは編み込みの技術。まるで見た目はナイロンっぽいツルッとした素材なのですが、密に編んでいるそう見えますが、通気性もとても良いアッパー、ここもポイント高いです。
<シューズを履き替えて、達成感をあげよう> 日本人ランナーはとにかくフルマラソン志向です。ハーフマラソンが一般的な諸外国と対照的です。そもそも、長い距離を走る、量的拡大はトレーニングの成果や、自身のランナーとして進化感を計りやすいですけど、ランニングは単純で、実はもっと奥行き感もある。5Kはその奥行きだと思うのです。 はあ、はあ、ぜい、ぜい、は得意ではない・・・そんなランナーさんも、それ専用のシューズに履き替えれば、同じように苦しさはありますが、その苦しさの中にも、自分自身への可能性も感じるはずです。 「ズームフライ3」のようなレーシングシューズがないというランナーは、是非このようなシューズを買ってテンションを上げて、テンポを上げてみるといいです。気持ちよく走って、まるでランニングをはじめた時のような爽快なランニングの原点が蘇ってくるかもしれません。 ランニングの可能性はたくさんありますし、みなさんの可能性もまだまだあるはずです、というかそれぞれのランナーは可能性しかない。 そして、シューズがそれを高めてくれて、ランナーはそれを使いこなす時代になりました。 タイムを目指すランナーは、自分に合うシューズをあれこれ探し続けるより、そのシューズをうまく使うという方向に考えを変えてみること、これもシューズ選びには大切ですね。 <著者プロフィール> ランニングシューズフィッティングアドバイザー 藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表) 日本フットウエア技術協会理事 JAFTスポーツシューフィッターBasic/Master講座講師 足と靴の健康協議会シューフィッター保持 ・ハーフ1時間9分52秒(1993) ・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) ・富士登山競走5合目の部 準優勝 (2005)
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