20代を中心とした新しいランニングコミュニティ「LOL RUN CREW(ロル ランクルー)」の代表を務める勝俣水稀さん。これまで、ランニングを通じたさまざまな出会いや発見が、彼女の世界を大きく広げてきたという。そんな勝俣さんに、ランニングとの出会いやお気に入りのシューズ、ランニングコミュニティに込める思いについて話を聞いた。(※取材は2020年3月上旬に行われました) ■「楽しく走ってもいいんだ」と気付かされた ──勝俣さんが走り始めたのはいつごろだったのでしょうか? 大学1年生のとき、名古屋ウィメンズマラソンを目指すランニングコミュニティに誘われたのがきっかけでした。もともとスポーツが好きで、子どものころから地域のマラソン大会に出たことはありましたが、長い距離を走ったことがなかったんです。「人生に一度は富士登山をしてみたい」というのと同じように、いつかはフルマラソンに挑戦してみたいと思っていたので、すごく良い機会だと思ってチャレンジを決めました。 ──走りはじめてみて、いかがでしたか? コミュニティのみんなとワイワイおしゃべりをしながらゆっくり走ったことが、とにかく楽しくて。「これでいいんだ」と概念が変わったというか。それまでも走ることが苦手じゃなかったとはいえ、やっぱり「頑張らなきゃいけないもの」というイメージを持っていたので、「ただただ楽しく走ってもいいんだ」と気付かされました。初フルマラソンも無事に完走できて、達成感が本当にものすごくて……。それまでに味わったことのない感情がこみ上げてきました。本当につらいときに沿道からあたたかい声をかけてもらったり、沿道の方からスプレー鎮痛剤をかけてもらったり。こんな見ず知らずの私に優しくしてくれるなんて……と、走りながら涙が出てきちゃいました。 ──今はどんなふうに走っていますか? 今ではすっかり、走ることがライフスタイルの一部になっています。一日の終わりのリフレッシュとして家の近くを走ったり、友だちとの遊びの一環として、走ってそのままごはんを食べにいったり。ときどき大会にも出ていて、フルマラソンでサブ4を達成したいなと思っています。でも、私にとってのランニングはとにかく楽しむもの。タイムをプレッシャーに感じないように、気負わず、一歩ずつでも目標を達成していけたらうれしいです。 ──シューズはどんなものを履くことが多いですか? ロードや公園を走ってリフレッシュしたいときは、ナイキのズーム ペガサスターボや、リアクト インフィニティ ラン フライニットを履いています。少し速めのペースで走りたいときや、大会に出るときはズームフライ3を履くことが多いですね。今日は川沿いのコースで久しぶりにスピードを意識して走ったので、ズームフライ3の反発力に助けられました。「拇指球で着地して、そのまま蹴り出すイメージで走るとカーボンの反発を活かせる」と教えてもらったので試してみると、自然とフォアフット寄りの走りになって。シューズの持ち味を活かして走れたんじゃないかと思います。 ──勝俣さんが感じる、ズームフライ3のおすすめポイントを教えてください。 ズームフライ3はクッション性が高く、反発が足の運びを助けてくれます。長い距離を走っても疲れにくくて、走り終わったあとにこそ良さを実感できるシューズです。厚底でカーボンが入っているシューズに対して敷居の高さを感じている人もいるかもしれませんが、軽くて履きやすいので、厚底シューズの一足目として履くのにもぴったりだと思います。女性ランナーにもおすすめです。 ■走ることで、自分の世界を広げたい ──ランニングをするようになってから、勝俣さんご自身にどんな変化がありましたか? とにかく前向きになりました。ひとつずつ何かをクリアしていく体験が自信につながるし、自分のことを好きなれるというか。それに、走っている人ってみんな何かの目標に向かって前に進んでいるからか、いつもポジティブな人が多いなと感じています。そういう人たちと一緒にいるだけで、自分もすごく元気をもらえるんですよね。走るようになったことで、ランニングを通じてたくさんの良い出会いも経験して。仲間がいるとさらにモチベーションが高まるから、自分たちでランニングコミュニティを作りたいと思うようにもなりました。 ──実際に勝俣さんは、2019年にランニングコミュニティ「LOL RUN CREW(ロル ランクルー)」を立ち上げられましたね。 ランニングを通じて出会った親友と一緒に立ち上げました。お互いに「今度は私たちが、ランニングをきっかけにいろいろな人とのつながりが生まれる場を作っていきたい」という思いを持っていたんです。コンセプトは“LOVE OUR LIVES”。走ることで、自分たちの人生を好きになろう、という思いを込めています。私たち自身、ランニングのおかげで人生が豊かになったと心から感じているので、その良さをもっと広めていけたらうれしいです。きっと、同世代の人たちには、「走ること=つらい」と思っている人が多いので、私たちが楽しく走ることに出会うきっかけになれたらいいなと考えています。 ──ランニングでの今後の目標があれば教えてください。 人って、“まだ見ぬ何か”に触れたときに、感情が動くと思うんです。ランニングは、そんな新しい何かを体験するのにぴったりだと感じています。記録を更新したり、新しい人と出会ったり、まだ訪れたことのない場所を走ってみたり、お店を見つけたり……。新しいものに触れることで、新しい自分が見えてくるというか。本当に、いろいろな発見があるんですよね。私も、これからも走ることでもっといろいろな経験をしたいし、周りにその機会を提供していきたい。LOLの活動を通して、走っていろいろな場所を訪れたり、ランニング×コーヒーのようにプラスアルファの楽しみも取り入れながら、それぞれの世界を広げられるようなランニングの機会をつくっていけたらうれしいです。 ■プロフィール 勝俣 水稀 薬剤師であり、20代を中心とした新しいランニングコミュニティ「LOL RUN CREW」の設立者。ブランド、ショップ、カフェや様々なランニングコミュニティとも積極的にコラボレーションを展開中。雑誌「ランナーズ」の2019年表紙モデル。
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