年末年始企画・各社スーパーシューズをライトに比較してみた!(前編)

年末年始の駅伝シーズンに合わせて、やってみましたスーパーシューズ比較レビュー。ここに並んだ8ブランド10モデルを、前後編に分けてわたくし牧野がクイック&ライトにフィーリングレビューします。前編ではナイキ ヴェイパーフライ 4、アディゼロ アディオス プロ 4、アシックス METASPEED SKY TOKYO、アシックス METASPEED EDGE TOKYO、ミズノ ハイパーワープ エリート、ミズノ ハイパーワープ ピュア(プロトカラー)をご紹介。

 

アルペングループマガジンで同じく寄稿している藤原さんみたく、タイムトライアルを経ての徹底分析とまではいかないのですが、ちょっとした経験と大いなる主観を交えて評価してみたいと思います。
※個人評価の数字や星の数は主観が先行してしまうのであえて付けません!コメントで感じてください(笑)

 

 

 

■ナイキ ヴェイパーフライ 4
値段:29,700円~30,800円
重量:約190g(片足28.0cm)
オフセット:6mm(ヒール 35 mm / 前足部29 mm)
フィッティング:タイト

 

厚底カーボンレースシューズのパイオニアであるナイキ ヴェイパーフライ。2018年の初登場から今作で4代目になりました。

 

汎用性重視の3から改善され再び支持を取り戻した4ですが、数あるスーパーシューズと履き比べたときに、こんなにクセがなかったっけ?ってほど、もはやヴェイパーが採点基準に思えるほどスタンダードに感じました。

 

それは今作がソール厚35mmのドロップ6mmという、厚すぎず傾斜も付きすぎない設定で、操作性がアップしたからでしょう。

 

自分はナイキだとハーフサイズ上げています。ヒールのフィットは甘めですが、クッションパッドでサポート性は高し。伸縮性のあるシューレースもフィット感良しです。

 

スタンダードモデルと言いつつも、えぐれたヒール形状のため、ヒールコンタクト走法の方は極端に摩耗してしまうので予めご了承を。

 

先日の全国高校駅伝にて新記録で優勝した、学法石川高校の選手たちがEKIDEN PACKで力走していて、こういう結果が我々市民ランナーに影響を与えるよなと実感。年始の駅伝でのシューズ勢力もとても楽しみです。

 

 


アディゼロ アディオス プロ 4
値段:28,600円
重量:約200g(片足27.0cm)
オフセット::6 mm (ヒール 39 mm / 前足部33 mm)
フィッティング:タイト

 

2024-2025の駅伝シーズンで一気にシーンを席巻したプロ 4。上位モデルのエヴォ 1と共に、年始恒例の駅伝でシェア一位を獲ったことは記憶に新しいですね。一般マラソン大会でもほんとアディダスユーザー増えました。

 

6mmドロップですが、つま先が上がっているだけで思ったよりフラット。

 

カーボンロッドは手で曲げられないくらい硬いので、フォアで踏んでしならせるというよりも、ミッドで踏んで弾くような走り方が合っていると思います。

半一体型シュータンでフィット感は良いですが、シューレースが細くて解けやすいので、二重縛り必須。

 

渋めのカラーリング含めたカラバリも豊富なのが嬉しい。これだけのパフォーマンスで、他社に比べてワンマーク値段が低いということも、ここまで一気に市民ランナー圏でシェアを広げた要因でしょう。素晴らしい!

 

 

 

■アシックス METASPEED SKY TOKYO
値段:29,700円
重量:約170g(片足27.0cm)
オフセット::5 mm (ヒール 39.5 mm / 前足部34.5 mm)
フィッティング:スタンダード

 

■アシックス METASPEED EDGE TOKYO
値段:29,700円
重量:約170g(片足27.0cm)
オフセット::5 mm (ヒール 39.5 mm / 前足部34.5 mm)
フィッティング:スタンダード

 

2021年の年始恒例の駅伝で着用ランナーがゼロとなってからの快進撃。2019年に発足された社長直下プロジェクト「Cプロジェクト」が身を結び、2021年3月に満を持してリリースされた「メタスピードシリーズ」は、以降でシェア率をぐんぐん伸ばして、今年の箱根駅伝ではシェア率25.7%で2位となっています。

 

いやほんと、我々市民ランナーの周りでは、デイリートレーナーも含めるとアシックスが一番の着用率のように感じています。
 

初代からPLUS、PARISと続き今回のTOKYOでシリーズ4代目。確実に過去最高モデルになっています。

 

アッパーの通気性はたぶんナンバーワン。他社が先行したシューレース仕様も、もはやここのが一番性能が高い気がしています。

 

SKYとEDGEで仕様を分けた二層ミッドソールのポテンシャルも高く、安定感と期待感のバランスがとても良いです。値段と軽さも含めて、ほんと、強い。

 

 

 

■ミズノ ハイパーワープ エリート
値段:29,700円
重量:約170g(片足27.0cm)
オフセット::3.5 mm (ヒール 38.0 mm / 前足部34.5 mm)
フィッティング:タイト

 

■ミズノ ハイパーワープ ピュア(プロトカラー)
値段:35,200円(プロトカラーは未発売となります)。
重量:約137g(片足27.0cm)
オフセット::3 mm (ヒール 34.5 mm / 前足部31.5 mm)
フィッティング:タイト

 

ミズノの反撃、始まります!友人のとある実業団ランナーがちょっと前からプロトを履いていて気になっていたモデル。

 

「爆発力というよりかは、安定感とコントロールに優れている」と彼から聞いていて実際に履いてみたところ、なるほどそのとおり、こりゃ良いわ、と自分も思いました。

 

まずは他モデルと比較して圧倒的にロードロップ。そして曲げられないほど硬いプレート。この2つがポイントで、エリートで38mm、ピュアで34.5mmと上限いっぱいの厚底にしていないところとも絶妙に相まって、他スーパーシューズと比べて接地感と安定感が抜群に高いです。

 

現に厚底を履いてこなかった女子大学駅伝王者の城西大学選手も、これで区間新を出しているということで、すでにポテンシャルは証明されていると思います。

 

自分もこれでフルマラソンを一本走ったのですが、良い意味で走らされないシューズのため、実にフルマラソン向きだと思いました。年始の駅伝レースでどれくらいのランナーが着用するのか、個人的に楽しみなシリーズです。

 

ちなみにピュアも、他社スーパーシューズを履いてきた方であれば安定感を感じるため、フルマラソンも行ける気がしています。

 

ただしフォアフット走法の方だと、つま先のせり上がり部分によって蹴り足が抜けてしまうので合わないかも。ミッドできちんと踏めればしっかりとクッションと反発を得られます。圧倒的に軽いですし、これも大きな武器。個人的にも、本命レースの大阪マラソンでの出番を検討中です。

 

今まで不満のあった靴紐も、解けにくいギザギザバージョンになって高評価です。

 

 

> 後編に続く

 


牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
 

 

【文章】牧野英明
【写真】牧野英明
【画像】メーカー提供

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