年末年始企画・各社スーパーシューズをライトに比較してみた!(後編)

年末年始の駅伝シーズンに合わせて、やってみましたスーパーシューズ比較レビュー。ここに並んだ8ブランド10モデルを、前編から引き続き、わたくし牧野がクイック&ライトにフィーリングレビューします。後編ではニューバランス FuelCell SuperComp Elite v5、ホカ シエロ X1 2.0、オン Cloudboom Strike、プーマ  FAST-R ニトロ エリート 3を紹介します。

 

> 前編はこちら

 

 

 

■ニューバランス FuelCell SuperComp Elite v5
値段:29,700円
重量:約214.9g(片足27.0cm)
オフセット:8 mm (ヒール 40.0 mm / 前足部32.0 mm)
フィッティング:スタンダード

 

率直な感想としては、実に真面目で安心感があるシューズ。アッパーのフィットも良く、ヒールカップもしっかりしていて安定感あり。

 

40mm厚の8mmドロップと厚みも傾斜も数値は大きいですが、100%PEBA採用のFuelCellミッドソールがもっちりしつつも柔らかすぎないので、とても操作性が高いと感じました。
 

爆発力という点では少し控えめですが、その分幅広いランナーが使える万能シューズかと。
 

アウトソールのサポートや後ろ寄りのスウィートスポットは、特にヒール接地気味のランナーにおすすめです。

 

もしかするとこの一足がこのラインナップの中で、いちばん市民ランナー向けかもしれません。実にニューバランスらしい、真面目なシューズ。応援したくなる一足です。

 

 

 

■ホカ シエロ X1 2.0
値段:38,500円
重量:約228g(片足27.0cm)
オフセット::7 mm (ヒール 40.0 mm / 前足部33.0 mm)
フィッティング:スタンダード

 

比較した全モデルの中で一番のワクワク感。例えるなら、マリオカートのドンキーコング。ホカの代名詞たるロッカー構造の真骨頂。

 

最大40.0mmのドロップ7mmらしいクッション感とロッカー感が最大の特徴。

 

乗りこなしは難しいですが、もう一度言いますが本当にワクワクするシューズです。ぜひ一度履いていただきたいです。ですが、シューレースが固くて解けやすいので二重縛り必須です(笑)

 

 


■オン Cloudboom Strike
値段:38,500円
重量:約210g(片足27.0cm)
オフセット::4 mm (ヒール 39.5mm / 前足部 35.5 mm)
フィッティング:大きめ

 

SUBARU三浦選手、富士通 篠原選手、駒澤大学 佐藤選手などなど、トップオブトップのアスリートたちが着用しており、全体シェアは少なくとも注目を集めるOnのスーパーシューズ。

 

取り外し可能なクッションインソールを使用することで、規定内のスタックハイトでエネルギーリターンを最大化するという、素晴らしいテクニックを採用しています。

 

ミッドソールは柔らかすぎることなく、しっかり詰まった中に安定感がある反発力を感じ、出力に応じてスピードを出してくれる印象です。

 

ドロップ4mmというところもポイントで、ミッドでしっかり踏んで自分でコントロールしてスピードを出していく、そんな走行感です。アッパーのフィットはゆるめなので、ハーフ下げてもいいかも。

 

シューレースが細くて少し頼りないのですが、裏側にラバーが張られているので、思ったよりも絞り上げは良いです。年始恒例の駅伝の佐藤圭太選手の足元に注目しましょう。

 

 


■プーマ  FAST-R ニトロ エリート 3
値段:38,500円
重量:約170g(片足27.0cm)
オフセット::8 mm (ヒール 40.0mm / 前足部32.0 mm)
フィッティング:スタンダード

 

ここ最近のシューズシェア市場で4番手として伸長しているプーマのスーパーシューズ市民ランナー周りでもじわじわとファンを増やしており、個人的にも気になっていたモデルを今回初めて履くことができました。感想としては、こりゃマジでスーパーシューズだ、です。アッパーは全モデルの中で一番薄く、ほぼソックス丸見えです。

 

シューレースはウレタン平紐なのですが、しっとりしているので絞り上げ良好。そして一番特徴的なミッドソールの形状なのですが、歩いた時の不安定感は全モデルで一番感じました。グラグラです。ですが8mmドロップの傾斜も手伝い、走った時の“乗り込み感”もすごく、爆発力は相当ありました。

 

フルマラソンで使えるかはトレーニング次第かと思いますが、駅伝シーンでシェアを広げている理由は自分でもわかりました。これは履いてみたくなる。

 

こちらもソール形状からしてヒールストライカーはやめた方がいいでしょう。お値段が38,500円と比較モデル中いちばん高単価で、メーカー推奨耐久距離も150kmと短いので、超スーパーシューズとして初代ヴェイパーフライのようにタイムをお金で買う気持ちでチャレンジしたくなりますね。まさにスポーツカーです。

 

ハアハア、、、
 

軽い気持ちがかなりの大作になってしまいました。

 

あくまで個人的感想ですので合ってないところもあるかと思いますが、購入動機の参考として流し読みいただければ幸いです。

 

現在この原稿を書いているのが12月下旬。
 

年始の駅伝レースでの各メーカーのシェア率が今から楽しみでなりません。

 

トップ選手の走りと足元事情から、大いにモチベーションを享受しましょう。
 

そして盛り上がったらぜひ、お近くのスポーツデポ・アルペン各店へGO!

 


牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
 

 

【文章】牧野英明
【写真】牧野英明
【画像】メーカー提供

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